【国際認証】海外に提出する書類の認証とは?

【国際認証】海外に提出する書類の認証とは?

海外に提出する書類の認証を徹底サポート!
行政書士本町中央事務所です。

外国に書類を提出するとき、その書類をそのまま提出するのではなく、
何らかの「認証(にんしょう)」を受けてから提出するように求められることがあります。
今回はそんな、提出先から求められて困ってしまった…という方も多い
文書の認証について解説します。

1.文書の「認証」ってなに??

「戸籍」を例に挙げて考えてみましょう。
日本国内で戸籍を提出するとき、
各役場で戸籍を取得しさえすれば、それが本物かどうか確認されることはありません。

ところが、外国の提出先にとっては、「日本の戸籍」自体がどういう形式か把握しておらず、
そのまま提出されても、その書類が本当に戸籍なのかどうか確認するのが難しいのです。


私たち日本人が、外国の戸籍やいろいろな書類がどのような形式か分からないのと同様ですね。

そこで日本国内の公的機関や法律家による認証を受けてから提出することによって
その文書が間違いなく本物の文書であると信用してもらう手続きが必要となります。


2.どんな認証があるの?

認証にはさまざまな種類があります。
どの機関(法律家)がどのような認証をするのか大まかに解説いたします。

・アポスティーユ(Apostille, Apostilla)

★外務省による証明
ハーグ条約加盟国では、認証を簡略化し、
外務省で「アポスティーユ」という付箋を書類に添付してもらうだけで
日本にある大使館や領事館の認証がある文書と同等の文書として使用することができます。

※ハーグ条約加盟国であっても、公印確認や領事認証を求められる場合があります。
アポスティーユを取得した文書には、重ねて領事認証を受けることができません。
提出先によくご確認ください。

※ハーグ条約加盟国の一例
アメリカ合衆国、イギリス、イタリア、ドイツ、フランス等

※豆知識※アポスティーユは「外国公文書の認証を不要とする条約(略称:認証不要条約)」(1961年10月5日のハーグ条約)に基づいて行われています。厳密にいえば、アポスティーユは認証ではなく、認証不要な代わりに外務省が付箋をつけて証明しています。このページではまとめて「認証」と説明しています。

・公印確認(Authentication) ➡ 領事認証(Consular legalisation)

★外務省による証明領事館による認証
ハーグ条約非加盟国の場合は、外務省で「公印確認」を受けてから、領事館で「領事認証」を受けることになります。
外務省の「公印確認」は、戸籍や登記簿などの公文書の市区町村長や法務局の印や、私文書に添付された公証人の印が、偽造されていない本物であることを証明します。
「公印確認」を受けた書類を領事館に持ち込み「領事認証」を受けることで証明が完了します。

※「公印確認」を受けずに、直接「領事認証」を受けることはできません。
「公印確認」のみを求められる場合もあります。提出先によくご確認ください。

・公証人の認証(Notarization)

★公証役場での認証
私文書に認証をするとき、または、提出先から公証人の認証を求められた場合は、公証人の認証を受けます。
公証人の認証を受けた私文書に、さらにアポスティーユまたは領事認証を取得するケースもあります。

※委任状を用意すれば代理での手続きは法律上可能ですが、提出先が代理認証を認めない場合もあります。代理での認証を希望する場合は、提出先によくご確認ください。

・法律家・専門家による認証

弁護士・行政書士・医師・銀行員等による認証
認証者の指定がない場合、または、公的機関ではなく第三者(法律家等)の証明を要求されている場合、法律家や専門家による認証を受けます。
パスポート認証(真正なコピーの証明(certified copy)や運転免許証や電気使用量のお知らせ、翻訳証明など。
当事務所では行政書士(Gyoseishoshi-Lawyer)の認証を行っています。

※行政書士による認証で受理されるかは、提出先によくご確認ください。
※当事務所で認証した文書に、アポスティーユを取得する場合のお手続きも可能です。

3.認証が必要となる手続きと書類の例

外国で認証が必要となるお手続きはさまざまです。その一例をご紹介します。

◆結婚、離婚外国での相続手続き
戸籍謄本(全部事項証明・個人事項証明)
婚姻要件具備証明書、婚姻届受理証明書、離婚届受理証明書
 戸籍届出受理証明書、

◆入管(在留資格)、ビザ(査証)、留学
戸籍謄本(全部事項証明・個人事項証明)
卒業証明書、成績証明書(英語・日本語)
学位記コピー、健康診断書

◆海外法人設立、子会社設立、海外口座関連、不動産関連

パスポートコピー認証、電気使用量の明細の認証、運転免許証の認証
住民票、身分証明書、登記されていないことの証明書
犯罪経歴証明書(警察証明)、職務経歴証明書(退職証明書)
会社謄本(履歴事項全部証明書)
確定申告書、納税証明書

4.【要確認】どの文書に何の認証が必要か、提出先によく確認しましょう

さまざまな書類や認証方法があってややこしい部分も多い、海外に提出する書類の認証。
今回はそれらの大まかな仕組みや内容を解説いたしました。
どの文書に、何語で、どんな認証が必要なのかは、
提出先国や機関によって求められるものが異なります。

まずは提出先にしっかりと確認の上、取得に動いていきましょう。


認証手続きのサポートが必要な場合、当事務所へのご依頼・ご相談もご検討ください。

5.【全国対応・海外郵送OK】行政書士本町中央事務所は各種認証に対応

行政書士本町中央事務所は、全国対応・海外郵送も対応でアポスティーユ取得、公印確認、領事認証、パスポート認証等をお手伝いしています。
当事務所は外務省大阪分室が徒歩圏内。メールやメールフォームは随時受付。「LINE」でも連絡OK。
土日祝や夜間も常時ご返信しているので、最短・最速での取得ができます。
取得費用の目安は国際認証のページに掲載しています。

相談やお見積もりは無料となっているので、
まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはお電話」「メールフォーム」「LINE
どれかご都合のよいものからお願いいたします。
【全国・海外も対応】【土日祝・夜間も連絡可能】
提出期限が迫っていて急ぎで取得してほしい・・・という場合も、
できるかぎりご対応できるよう調整いたします。

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迅速・丁寧なご対応で寄り添います。

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➡暮らしのご相談:国際認証、パスポート認証、アポスティーユ取得。遺言書作成、相続手続き、高齢者見守りサポート

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